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【平成時代】患者が主役(3)要望伝えて「医師と協働」

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【平成時代】患者が主役(3)要望伝えて「医師と協働」

患者協働の医療を推進する会のシンポジウムで体験などを話す鈴木さん(右)と代表の宿野部さん(10月14日、東京都文京区で)

 東京都の鈴木信行さん(49)は2016年5月、甲状腺にがんが見つかった。人生で2度目のがんだ。

 1度目は20歳の時だった。鈴木さんは生まれつき二分脊椎という背骨の障害があり、通院している。その定期検査で偶然、精巣がんが見つかり、すぐ入院して手術を受けた。本人にはきちんとした告知もないまま、専門病院への転院が決まり、抗がん剤治療へと進んだという。

 「医師の言うことに質問を挟む暇もなく、入院、治療の方針が決まっていった。当時は『医療は遠い』と感じました」と振り返る。

 闘病経験を通じて、患者が医療者と対等に話せることが、よりよい医療の実現につながるとの思いを強くした。11年に「患医ねっと」という団体を設立し、患者と医療者がともに参加できるイベントや研修会を開くなどしてきた。

 そんな中、発覚した2度目のがん。進行の遅いタイプだが、リンパ節転移があり、診断は最も進んだ4期だった。入院治療を前に、鈴木さんは自分が望むことを箇条書きにして病院に提出した。20歳の時にはできなかったことだ。

 「学会の指針に沿う標準治療を希望します」

 「治療後の生活では、特に講演や執筆活動などの外部発信の継続を希望します。声帯や視力、上肢機能への影響をできるだけ避けたいと考えています」

 「呼称は互いに『さん』を希望します」――などの内容だ。

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