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鉄剤注射を悔やむ女子選手「高校時代は無知」

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鉄剤注射を悔やむ女子選手「高校時代は無知」

安易な鉄剤注射をやめるよう警告する陸連のパンフレット

 高校駅伝強豪校の一部で、選手生命を奪いかねない鉄剤注射が不適切に使われていた。日本陸上競技連盟が2016年4月、鉄剤注射を使わないよう警告を出す前に卒業した女子選手2人が、取材に対し、高校時代の使用実態を証言した。2人とも指導者の指示で注射を続け、高校時代は好成績を上げたが、卒業後は記録が伸びず、注射を繰り返した過去を悔やんでいる。

 「監督に『今から行くぞ』と言われ、打っていました」。東日本の高校を卒業し、大学で競技を続ける女子選手は高校時代をそう振り返った。監督に連れられ、地元の医院で多い月は3回、大会1週間前は駅伝メンバー5人全員で打った。監督は「ビタミンが混ざっているから大丈夫」と言っていた。

 全国高校駅伝では個人、チームとも上位に入った。成長を続ければ国内トップクラスに手が届くはずだった。

 大学陸上部で血液を調べると、1人だけ桁違いの鉄分過剰を示す数値が出た。監督は「何か体に入れていただろう」と驚いた。体内の鉄分貯蔵量の指標となるたんぱく質「血清フェリチン」の1ミリ・リットル当たりの濃度が正常値(25~250ナノ・グラム)を大幅に超えていた。

 高校時代から異変を感じていた。過剰摂取が原因とみられる内臓機能の低下を起こし、ジョギングすらきつい時が何度もあった。「高校時代は無知だった。注射を打てば記録は伸びるかもしれないが、あの頃には戻りたくない」

 

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