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味覚障害 亜鉛含む食材、摂取を…錠剤や漢方薬、有効なケースも

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 食べ物の味が分からなくなったり、何も食べていないのに味がしたりする味覚障害は、食欲の減退につながり、健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。様々な原因で起こりますが、適切な治療をすれば回復が見込めます。(諏訪智史)

なぜ起きる?

味覚障害 亜鉛含む食材摂取を…錠剤や漢方薬有効なケースも

 本来の味覚は、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の五つの基本的な味を識別する能力のことです。こうした味は、舌の表面上のぶつぶつの中にある「 味蕾みらい 」という器官が感知します。この器官の中にある「 細胞」が味を感じ取り、神経を通じて脳に伝えるという仕組みです。

 何らかの原因でこの仕組みが働かなくなるのが味覚障害で、よく知られているのは亜鉛不足です。亜鉛は味蕾で働く酵素を活性化させたり、細胞分裂を促したりする役割があり、不足することで味蕾が正常に機能しなくなります。

 ほかにも、糖尿病やがんといった病気の合併症や薬の副作用、中耳炎の手術、親知らずの抜歯に伴う神経の障害で起こります。風邪などの感冒や過度のストレスで発症することもあり、全国では年間20万人以上が医療機関を受診すると報告されています。

どんな症状?

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 味が分からなかったり薄かったりするのが代表的な症状ですが、このほかにも、▽何も食べていないのに口の中が苦い▽本来とは異なる味がする▽何を食べてもまずく感じる▽甘味だけが分からない――など様々です。

 検査は、「電気味覚検査」と「ろ紙ディスク法」の二つがあります。

 電気味覚検査では、電極を舌に当てて微弱な電気刺激を与え、どのくらいの強さで味を感じるかを調べます。

 ろ紙ディスク法は、甘味、塩味、酸味、苦味の四つの味の溶液を染みこませた小さなろ紙を舌に置き、どの味がするかを答えてもらいます。

 採血して血中の亜鉛の濃度などを調べることもあります。

どう治すの?

 亜鉛不足が原因の場合は、亜鉛錠剤を服用します。サプリメントで補充するのも有効です。

 亜鉛を補っても治らない場合、漢方薬が有効なケースもあります。味覚障害に効く漢方薬はありませんが、慢性的な疲労や足腰の冷えなどが影響している可能性もあり、そうした症状を抑える漢方薬を処方することで味覚が改善する例があります。

 うつなどの心の問題が関係している場合もあり、そうした人には向精神薬を処方することもあります。

 高齢者の場合は、効果が出るのに時間がかかることもありますが、根気よく治療を続けることが大切です。

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どう防ぐ?

 亜鉛を多く含む食品を積極的に取ることが大切です。牛肉の赤身やレバー、 牡蠣かき 、卵黄、チーズなどに多く含まれています。

 若い人の中には、肉をまったく食べないなど過度なダイエットをしたり、偏った食事を続けたりして、亜鉛不足になるケースが増えています。ストレスをため込んだり、睡眠不足が続いたりするのも危険で、注意が必要です。

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