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すてきLIFE

コラム

[石田竜生さん]介護に発見 お笑いの道

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[石田竜生さん]介護に発見 お笑いの道

撮影・武藤要

 作業療法士として高齢者向け施設で働きながら、お笑い芸人として活動する経験をいかし、全国各地で笑いを取り入れた体操をボランティアで行っています。「介護エンターテイナー」と称し、白髪のかつらをかぶっておばあちゃんに変身するなどして、高齢者の笑いをとっています。

 仕事の合間をぬって、これまでに、150か所以上の施設を訪れました。職員の方には体操の仕方やレクリエーションの盛り上げ方などを伝えています。

 小さい頃から人を笑わせるのが好きで、お笑い芸人になりたい夢がありました。

 ただ、厳しい世界と分かっていたので、生活のことを考え、作業療法士を目指し、医療福祉系の大学に進学しました。姉と兄が看護師をしていて、リハビリに何となく興味を持ったからです。

 しかし、夢を諦めきれず、作業療法士として働き始めて1年で、芸人やタレントの養成所である大阪のNSC(吉本総合芸能学院)に入りました。NSC卒業後、作業療法士として働きながら、劇場に出演したり、オーディションを受けたりしていましたが、どちらも中途半端な状態が続きました。どちらも辞めようかと悩みました。

 転機は、30歳の時に知人から依頼された介護施設のボランティアでした。自分のレクリエーションで笑う高齢者の笑顔にすごく励まされたんです。「劇場の笑いだけが笑いではない」。そう気づかされました。約5年前、日本介護エンターテイメント協会をつくって、活動を始めました。

 「うちのおじいちゃん、あんなに笑えて、動けたなんて」。家族の人からそう言ってもらうことがうれしいです。心が動けば、体が動き、寝たきりになるのを防げるかもしれない。そんな思いでこれからも活動したいです。

  ◇いしだ・たつき  作業療法士、お笑い芸人。1983年、富山県生まれ。一般社団法人・日本介護エンターテイメント協会代表。講演会や動画サイトなどで、体操の仕方や笑いのコツなどの情報を発信している。

 (村上藍)

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