医療大全
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パーキンソン病と歩む(1)「どう生きるか」考える
難病のパーキンソン病患者らでつくる「東京都パーキンソン病友の会」会長、平峯寿夫さん(70)は、練馬区の自宅近くにある体験農園通いが楽しみだ。「野菜づくりの仲間たちに会える。今年の夏は、ナスが200個も採れたよ」
ブロッコリー、ネギ、ニンジン、春菊、大根、カブ……。自分の区画で1年間に育てる野菜は30種類以上。土を耕し種をまき、水をやったり雑草を取ったり。
夏には、トマトやキュウリの伸びたつるを支柱にひもで縛る。指先が思い通りに動かないと、病気が進行したことを実感する。
だが、同時にこうも思う。「まだ、できる」と。
平峯さんがパーキンソン病を発症したのは、生命保険会社に勤めていた2006年頃。右の手足の外側にしびれを感じ、やがて腕が小刻みに震えるようになった。爪先も思うように上がらない。脚を前に出しにくくなり、歩幅も狭まった。
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