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子どもの健康を考える「子なび」

コラム

不慮の事故(14) 電池や磁石誤飲 消化器壊死も

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  不慮の事故では、小児科医で緑園こどもクリニック(横浜市)院長の山中龍宏さんに聞きます。(聞き手・萩原隆史)

 

不慮の事故(14) 電池や磁石誤飲 消化器壊死も

 子どもが誤飲する異物は様々ですが、特に最近、問題になっているものがあります。

 一つは、ボタン電池。2015年までの5年間に、国内で900件以上も誤飲事故が発生したことが、業界団体の調査で明らかになっています。

 以前は電池のサイズが小さく、万一のみ込んでも、「胃に入れば3日以内に7~8割は排せつされる」と言われていました。ところが最近は、サイズも電圧も大きい「コイン形」と呼ばれるタイプが多く出回っています。食道にひっかかりやすく、周囲の組織に電気が流れて炎症が起きる恐れがあります。

 日本小児科学会にも、1円玉大のコイン形電池を誤飲した1歳男児の事故報告が寄せられました。食道が腫れ、粘膜の 壊死えし も確認。口から食事をとれるようになるまで、おなかに開けた穴から胃に栄養分を直接送るという処置が必要になりました。

 もう一つは磁石です。誤飲した複数の磁石が、腸壁などを挟んでくっつき合うと、挟まれた部分が壊死して穴が開くことがあります。強力な「ネオジム磁石」が玩具に使われ始め、問題が大きくなっています。

 別の1歳男児は、下痢と 嘔吐おうと に苦しんで受診。緊急開腹手術で摘出されたのは、小さな磁石2個と金属球3個でした。玩具から外れたものを誤飲したとみられ、小腸に穴が開いていました。他にも、直径3ミリほどの磁石を多数つないで様々な形を作れる玩具「マグネットボール」の誤飲事故も立て続けに発生。幼児2人の胃や腸に穴が開いたとして、国民生活センターが今春、注意を呼びかけました。

 欧米では14歳未満を対象年齢とした販売が規制されていますが、国内ではインターネットで簡単に入手できます。新しい商品が原因で事故が起きている以上、新たな規制や対策が一刻も早く求められます。

【略歴】
山中龍宏(やまなか・たつひろ)
 1947年、広島市生まれ。小児科医。東京大医学部卒。子どもの事故防止に取り組むNPO法人「セーフ キッズ ジャパン」(東京)理事長。

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