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爪のトラブル(1)手荒れを招く「短すぎ」

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爪のトラブル(1)手荒れを招く「短すぎ」
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爪の切りすぎによる手荒れの症例(東皮フ科医院提供)

 右手の指先がひび割れを繰り返す。大阪府内に住む女性(71)は昨年末から、この症状に悩まされていた。冬場にお湯で洗い物をしていたせいかと思ったが、季節が変わってもよくならなかった。

 近所の皮膚科診療所で診てもらい、炎症を抑えるステロイド(副腎皮質ホルモン)の塗り薬を処方された。それでも治まらない。手荒れは左手の指にも目立ち始めた。

 「何かほかの原因があるのか」。不安を抱きながら、今年8月に堺市の東皮フ科医院を受診した。院長の東 禹彦のぶひこ さんは女性の手を見て、爪を短く切りすぎているのに気づいた。

 爪は、皮膚の表面を覆う角質層が変化したもの。生え際の部分にある「 爪母そうぼ 」で作られ、手なら1日に約0・1ミリ伸びるとされる。指先や皮膚を保護する働きがあり、手先を使う作業の時には、指先の皮膚に加わる力を軽減する。

 爪を短く切りすぎると、指先が摩擦などにさらされやすくなり、皮膚がガサガサになったり、亀裂が生じたりすることがある。皮膚が乾燥しやすい冬には、特に起こりやすい。

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