文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

知りたい!

ニュース・解説

インフルエンザ、ワクチン 3~4週で効果…下熱後すぐの外出控えて

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 毎年のように秋から冬に流行するインフルエンザは伝染力が非常に強い感染症です。医療機関を受診する人は毎年1000万~1500万人に上ります。高齢者や乳幼児、免疫力の低下した人は重症化することもあり、特に注意が必要です。(辻田秀樹)

なぜ起きる?

インフルエンザ、ワクチン 3~4週で効果…下熱後すぐの外出控えて

 感染した人のせきやくしゃみに含まれるウイルスを吸い込む 飛沫ひまつ 感染と、ドアノブなどを触った手に付着したウイルスを取り込む接触感染で広がります。目や鼻、口から体内に入ったウイルスは、喉や気管支、肺で急激に増殖します。

 流行の原因となるウイルスは主にA型とB型です。通常は時期がずれますが、昨季はA型とB型がほぼ同時に流行し、ピークとなった今年1月下旬から2月上旬の報告患者数は、医療機関1か所あたり54・33人と過去最多を記録しました。

 秋から冬に流行するのは、気温が下がり、空気が乾燥すると、喉や気管支などの粘膜の防御機能が低下し、ウイルスに感染しやすくなるためです。

 症状が表れるまでのウイルスの潜伏期間は1~3日程度で、感染したことに気づかない間に周囲にうつしてしまう恐れもあります。

どんな症状?

 普通の風邪と同じように、鼻水や喉の痛み、せきなどが出ますが、違うのは、38度以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛、 倦怠けんたい 感などの全身症状が急速に表れることです。

 4~5歳までの子どもは急性脳症を、高齢者は肺炎を起こすリスクが高くなります。インフルエンザをきっかけに、慢性的な呼吸器や心臓などの病気(基礎疾患)が悪化することにも注意が必要です。

 このほか、子どもには突然走り出したり、暴れたり、ビルから飛び降りたりといった異常行動が見られることがあります。薬を服用したかどうかにかかわらず、診断から2日程度は子どもをなるべく1人にさせないようにしてください。

どう治すの?

 薬による治療が中心です。カプセル錠や吸入型、注射があります。今年からは、ウイルスの増殖を抑える新薬が使えるようになりました。1回飲むだけで効果が出るのが特長です。

 熱が下がっても、ウイルスの感染力は残っていることがあります。このため、すぐに学校や仕事に行くのは控えましょう。

 学校や幼稚園などでは、学校保健安全法に基づき、発症した日から5日が経過し、熱が下がった後2日(幼児は3日)たつまでは出席停止になります。

 社会人は、職場ごとに出勤停止のルールを設けていることもありますが、発症から3~7日は外出を控え、他人にうつさないようにすることが大切です。

予防法は?

 予防には、ワクチン接種が有効です。原則として12歳以下は2回、13歳以上は1回受けます。効果が出るまで3~4週間程度かかりますので、早めに受けるのが良いでしょう。

 ほかにも、〈1〉栄養と休養をしっかり取り、抵抗力を高める〈2〉流行したら、マスクをつける〈3〉帰宅時に手洗いとうがいを徹底する〈4〉空気の乾燥を避けるため、室内では加湿器を使う――などの対策があります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

知りたい!の一覧を見る

最新記事