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車いすで坂道、階段…支援ロボが技術競う「サイバスロン」関連大会、来年日本で

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 義手や義足など障害者の生活を支えるロボット工学技術を競う国際大会「サイバスロン」の電動車いす競技会が来年5月、日本で初めて開かれる。2020年にスイスで開催される本大会を盛り上げるのが狙い。日本チームは「ロボット先進国の強みを世界にアピールしたい」と意気込んでいる。

 サイバスロンはスイス連邦工科大が主催で、4年に1回のペースで開かれ、16年にスイスで初大会が行われた。

 来年の競技会では、障害者が電動車いすで「ジグザグ」「坂道」「階段」などのコースを動き、8分以内に確実かつ安全に課題をこなせたかを競う。ロボットアームでドアノブを回す関門もある。

 日本は、初大会の電動車いす部門で4位に入った和歌山大など、5チームが参加を目指す。うち、慶応大チームは、リハビリ用医療機器を開発してきた富田豊・名誉教授や、車いすに乗る運転手役の男性(56)、学生ら約20人で挑む。

 車体開発を担う石上玄也・准教授は、米航空宇宙局(NASA)の火星探査車の設計にも関わった。「勝つだけでなく、障害者が潮干狩りにも行ける実用的な車いすの技術につなげたい」という。富田さんは「日本開催を機に障害者の支援に多くの人が関心を持ってほしい」と話している。

 競技会は来年5月5日、川崎市の「カルッツかわさき」を会場に開かれる。日本や英国、スイスなどから最大12チームが参加する予定という。

          ◇

【サイバスロン】  障害者と技術者が共同開発した電動義手・義足、電動車いす、脳の電気信号で動く自転車など六つの競技部門がある。障害者の運動能力を競うパラリンピックと違い、障害者の生活に役立つ技術を生み出すのが主な目的。初大会はスイスで開かれ、日本など25か国56チームが参加した。名称はコンピューターなどを意味する「サイバー」と、競技を指す「アスロン」を合わせた造語。

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