文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ニュース

ニュース・解説

マラリア薬化合物にエボラ抑制効果、鹿児島大が確認…新薬開発目指す

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 鹿児島大難治ウイルス病態制御研究センター(鹿児島市)の馬場昌範教授らの研究グループは、マラリアの治療薬「アモジアキン」の化学構造を変えた化合物に、エボラ出血熱のウイルス増殖を抑える効果があることを確認したと発表した。国際学術誌「アンチバイラル・リサーチ」(電子版)に掲載された。今後、この化合物を基にした新薬の開発を目指す。

 馬場教授は、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の治療薬の開発を目指した研究を行っており、アモジアキンを利用している。アモジアキンにはエボラ出血熱患者の死亡率を低下させる効果がみられるとする別の研究者の論文が発表されたことから、抗エボラウイルス作用に関する研究も進めていた。

 馬場教授らは、アモジアキンの化学構造を変えた約100種類の化合物を合成。試験管内の培養細胞にエボラウイルスと化合物を投与したところ、アモジアキンの炭素原子を増やすなど2か所の構造を変えた化合物が、ウイルスの増殖を強く抑える効果を示したという。

 今後はマウスなどを使った実験を行う方針。馬場教授は「動物で効果を確認できれば、エボラ出血熱の新規治療薬につながることが期待できる」と話している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ニュースの一覧を見る

最新記事