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医療ルネサンス甲府フォーラム「睡眠と健康」

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[医療ルネサンス甲府フォーラム「睡眠と健康」](下)討論、質疑応答

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討論

[医療ルネサンス甲府フォーラム「睡眠と健康」](下)討論、質疑応答

山梨県立北病院精神看護専門看護師・斉藤公子さん

  館林  睡眠で悩んでいる人はどれくらいいるのでしょうか。

  内山  働き盛りの人は横になる時間が少ないため、睡眠不足になりやすく、また年をとると不眠になる人が多くなります。どちらも2割くらいいらっしゃると思います。

  斉藤  約4年の訪問看護と外来の健康相談をする中で、疲れは取れましたか、などと睡眠を切り口に話を進めると、その人の生活全体、心の健康を知る手がかりになる。睡眠は非常に重要な要素になっていると感じます。

  館林  適切な睡眠時間に合わせた生活で不眠が改善する例が多いと思いますが、注意点は。

  内山  時間があるからといって、横になっている時間をだらだら長くするとぐっすり眠れなくなります。朝は必ず目覚まし時計をかけて、眠たくても起きることです。好きなだけ眠っていたら、いつまでもぐっすり眠れるようにはなりません。

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館林牧子・読売新聞東京本社医療部長

  館林  SASを発見するポイントはありますか。

  菱山  代表的な症状はいびきと無呼吸ですが、本人は休んでいるので気づくのは難しい。家族や、旅行に一緒に行った友人に指摘されるケースが多いと思います。近くで見てくれる人がいれば、状況を聞いてみると良いでしょう。単身赴任の人は、スマートフォンなどで録音してみると、わかるかもしれません。

  館林  睡眠薬との上手なつき合い方を教えてください。

  内山  服薬指導や生活指導を受け、適切な時刻に飲むことです。睡眠薬依存を心配する人もいますが、健康の障害になる不眠は治療しなくてはいけません。薬を飲むのも一つの手段と思って、追いつめられた気分にならないようにすることが大切です。

  館林  睡眠に悩んでいる人は、どこに相談していいかわからないことが多いと思います。

  斉藤  敷居が高くて病院に行けないという人もいるかと思いますが、生活習慣の指導は保健師の得意分野です。保健師や栄養士が健康チェックをしている市町村の窓口で相談するのが現実的です。職場の健康診断や人間ドックなどの際に相談してもらってもいいと思います。

  館林  睡眠についてのアドバイスもお願いします。

  斉藤  日常生活のちょっとした改善で大きく睡眠障害の改善が見込めます。講演で参考になったことを今から一つでもやってもらえればありがたいです。

  館林  最後にワンポイントメッセージを。

  内山  一番大切な、生き生きと充実した生活を送ることをまず考えましょう。そのために良い睡眠が不可欠だということを思い出してください。

  菱山  SASを治療しないと大病の原因になります。いびきや無呼吸、昼間の眠気などが気になったら医療機関に相談してください。

  斉藤  看護職はみなさんに最も近い存在。地域と病院との関係を密にしながら、健康情報を発信していきたいと思います。

  ◇さいとう・きみこ  甲府市生まれ。山梨県立高等看護学院(現山梨県立大学)卒。1995年から看護師として勤務。2015年に山梨県立大学大学院を修了し、精神看護専門看護師に認定。

質疑応答

   夜中に何度もトイレに起きる。すぐに寝つけないことがあります。

  内山  一番の原因は水をたくさん飲んでしまうこと。血液ドロドロが心配かもしれませんが、水を飲んでも体液は薄まったりしません。睡眠時に無呼吸になって心臓に負担がかかると、体は血圧を下げようとして尿量が増えます。時間に応じて尿はたまりますから、横になっている時間を短くしてトイレの回数を減らすのも一つの手です。

   医療機関に通いながらCPAPを使用しています。一生マスクをつけて寝ることになるのでしょうか。

  菱山  CPAP自体は根本的な治療ではありません。肥満の人は減量で改善できますが、筋肉の衰えなどが原因だと、対症療法しかありません。ただ将来起こりうる脳血管障害や心筋 梗塞こうそく 、狭心症といったリスクは減らせます。前向きに考えてもらいたいです。

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