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栄養不足の妊婦、子が高血圧に…東大チームがラット実験でメカニズム解明

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 妊娠中に栄養不足だった女性から生まれた子供が、成人後に高血圧になるメカニズムを、ラットの実験で解明したと、藤田敏郎・東京大先端科学技術研究センターフェロー(内科学)らのチームが発表した。妊娠中の過度のダイエットなどに警鐘を鳴らす内容で、論文が米医学誌に掲載された。

 妊娠中の母親の栄養不足やストレスにより、低体重で生まれた子供は、成長後に高血圧などの生活習慣病になりやすいとされる。日本では、体重2500グラム未満の「低出生体重児」の割合が9・5%前後と高い。

 チームは、妊娠中のラットに低たんぱく食を与え、低体重で生まれたラットを育てた。多くのラットは成長すると肥満になり、高血圧症も発症。こうしたラットを詳しく調べた結果、母体の低栄養で胎児がストレスホルモンにさらされ、子の脳内遺伝子の働き方が変化し、高血圧になりやすい体質になることが分かった。

 出生時の低体重と生活習慣病の関係に詳しい福島県立医科大の福岡秀興特任教授の話「『小さく産んで大きく育てる』という考え方が日本では根強いが、妊婦が体重増加を抑制し過ぎる危険性を示す社会的意義の大きい成果だ」

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