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いきいきリハビリノート(3)痛みへの恐れ 徐々に克服

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いきいきリハビリノート(3)痛みへの恐れ 徐々に克服

リハビリノートの記録を基に日常の変化を報告し、アドバイスを得る女性(左)(新潟市で)

 新潟県三条市の一人暮らしの女性(40)は、仕事で重い荷物を持った際に腰を痛めた。悪化のきっかけは、2011年3月、仕事をやめた直後の東日本大震災。「大変な人が大勢いるのに、私は役に立たない」と思うと、痛みが増した。尾てい骨の先端や周辺の関節に体重をかけると激痛が走る。

 痛みのため、今日は洗濯、今日は掃除など、家事は1日一つに決めている。買い物も、車でスーパーへ行く。

 今年7月、新潟大学病院のリハビリテーション科を受診した。担当スタッフの一人・理学療法士の大鶴直史さん(36)から、体の状態について丁寧な説明を受けた。

 骨や筋肉の検査からは、ここまで痛みが長引く理由は見つからない。心理テストでは、うつ状態や運動に対する恐怖心が強めに出ている。脳が痛みの記憶を覚えていて特定の動作への恐れにつながり、さらに他の動作まで制限してしまっているのではないか。

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