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iPS移植、パーキンソン病患者団体が期待と喜び…手術3時間、経過良好

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iPS移植、パーキンソン病患者団体が期待と喜び…手術3時間、経過良好

 人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った神経細胞の移植手術実施を京都大病院が発表した9日、手術を担当した医師らは記者会見で、臨床試験(治験)に参加した患者への感謝や、治験成功への決意の言葉を述べ、患者からは今回の治療が広がることへの期待の声が上がった。

 「協力していただいた患者さんには、勇気や覚悟をもって臨んでいただいた。そのことに感謝と敬意を示したい」

 京大病院で9日正午から開かれた記者会見で、高橋淳教授はやや紅潮した表情で切り出した。1995年、米国に留学し、根本的な治療法のないパーキンソン病にかかわる神経細胞の研究に取り組んできた。

 高橋教授は「外科医にとっては、結果が全て。大げさに言えば、これまで積み上げてきた結果に審判が下る。そういう状況であり、厳粛な気持ちだ」と意気込みを語った。

 治験の責任者である高橋良輔・脳神経内科長によると、手術は約3時間で終了した。男性患者は発熱や不眠などもなく、術後の経過は良好という。高橋科長は「ただ、パーキンソン病の症状は患者さんが受ける精神的、心理的な影響が大きい。慎重に見守りたい」と述べた。

 今回の知らせを聞いたパーキンソン病の患者団体からは喜びの声が聞かれた。

 全国パーキンソン病友の会の平峯寿夫・常務理事(70)は、約13年前に病気を発症し、現在は歩行機能の低下や睡眠障害などの症状に悩まされている。平峯さんは「今回の治験で良い結果が出ることに期待している。一方で、移植した細胞ががん化するなどのリスク(危険性)もあると聞いており、安全性を確保してほしい」と話した。

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