手のこわばり 診療科は
朝の起きがけや、じっとしていると手がこわばります。動かせば治るのですが、年々ひどくなっているようです。病院で湿布を処方されましたが、改善しません。どの診療科に行けばいいでしょうか。(46歳女性)
まずはリウマチ科へ
鈴木 王洋 すずひろクリニック院長(さいたま市大宮区)
医学的に「朝のこわばり」と言われる症状です。関節リウマチで起こることもありますが、その場合は関節の腫れや痛みを伴います。
まずは、リウマチ科などで血液検査や画像診断をしてもらい、関節リウマチや 膠原病 かどうかを確認してください。
関節に腫れや痛みがなく、リウマチなどを示す所見もなければ、相談者の年齢から考えて、更年期に伴う関節症状です。閉経前後に起きる、卵巣からの女性ホルモン分泌量の急激な減少が「朝のこわばり」につながっていると思われます。
こわばりだけの場合もあれば、突然体がほてったりのぼせたりする、更年期に典型的な症状「ホットフラッシュ」が起こることもあります。
やせている人に多くみられます。女性ホルモンは脂肪組織からも作られており、やせているとホルモン量が少ないためです。症状は最初の半年間が最も重く、5年ほどで消失します。
こわばりを自覚したら、意識して手指のグーパーを繰り返すと、握力が回復します。女性ホルモン補充療法も効果があります。大豆由来のサプリメントで症状が消える場合もあります。