文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

シニアニュース

医療・健康・介護のニュース・解説

認知症保険の新商品が続々…どう選ぶ? 専門家が解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

異なる条件、比較のポイントとは

id=20181106-027-OYTEI50007,rev=2,headline=false,link=true,float=right,lineFeed=true

ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さん

 不安の高まりを背景に、加入者が急増している認知症保険だが、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんは、「認知症の診断から一定期間がたたないと保険金が下りないなど、条件によっては、必要な時にお金がもらえないこともある。認知症保険に入っておけば、すべて安心というわけではありません」と、くぎを刺す。

 各社がそれぞれに特色を打ち出す中で、比較・検討するのが難しくなっている。「そもそもどんな保障が必要かは、年齢や健康状態、家族構成、収入や資産など、様々な要素によって変わってくるので、『よい保険』は一人ひとり違います」という黒田さんに、自分に合った保険を選ぶ際のポイントを挙げてもらった。

 (1)保障の範囲
 「『公的介護保険の要介護認定』や、『医師による認知症の診断』など、保険金が下りる条件はそれぞれ異なります。主契約である医療保険に特約として付けるものや、骨折もカバーするものなど、認知症以外に保障される範囲も様々。カバーされる範囲が広いほど、保険料にはね返ってくるので、自分に必要な保障を整理して検討しましょう」 

 (2)保険金
 「認知症になったとき、どれくらいの支払いを受けられるようにするべきなのかは、資産や収入も含めて考える必要があります。また、一定期間、健康を保つことができて保険を使わなかった場合に支払ったお金の一部が戻ってくるタイプはお得な気がしますが、元々、その分も含んで保険料が決められていることを忘れずに」

 (3)加入者の条件
 「保険に加入できる年齢は、商品ごとに異なります。また、認知症以外であれば持病があっても入れるタイプもありますが、その分、保険料は高くなります」

 (4)保険料
 「終身の保険の場合、より若いうちに加入すれば、それだけ保険料を長く払い続けることになりますが、月々の支払いは軽くなります。また、掛け捨ての保険は損だと感じる人も多いようですが、安い保険料でいざという時に備えることができるという利点もあります」

 (5)保険金請求の支援体制
 「認知症になったら、自分で保険金を請求できるか分かりませんし、家族がいても、代わりにやってくれるとは限りません。保険の内容を家族にも説明してくれたり、営業担当者や専門の支援チームが手続きをサポートしてくれたりする場合もあるので、各社の体制を確認しておきましょう」

 黒田さんは、「認知症になった時、どんな生活を送りたいと希望していて、そのためにはどういう保障が必要なのかをよく考えましょう。限られた家計費から保険料を支払うのですから、生活の中での認知症保険の優先順位を冷静に判断する必要があります。場合によっては、保険に入らず、貯金で備えるという選択もあり得ます」と話している。

3 / 3

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

シニアニュースの一覧を見る

最新記事