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LGBT 周囲への思い…偏見、摩擦 映画で描く

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 LGBT(性的少数者)をテーマにした映画の制作や上映が、国内外で広がっている。性の多様性や、ときに偏見の目にさらされる当事者の状況を多くの人に知ってもらおうという取り組みだ。11月には福岡市などで話題作が相次いで上映される。(今村知寛、島田愛美)

今田さん(手前左)が主人公役を演じる「カランコエの花」のワンシーン=中川さん提供

 「クラスに同性愛者がいる」。そんなうわさが出た学校の教室で、当事者は少しずつ傷ついていく――。

 福岡市出身の女優、今田 美桜みお さん(21)が主人公の女生徒役を演じた「カランコエの花」(39分)は、当事者の周りの人々を描いた作品だ。11月14日に福岡市中央区のふくふくプラザで、17日に同市南区のアミカスでそれぞれ上映される。

 舞台は、うわさに動揺が広がる高校2年生のクラス。教師は本人を励まそうとLGBTの授業を始め、男子は誰なのかを突き止めようと嗅ぎ回り、女子は気付かぬふりをする。

 「良かれと思って過剰な気遣いをしてしまうのは、無意識の中に偏見があるから。問題提起と自戒を込めて、当事者と周囲との摩擦を描いた」と監督の中川駿さん(31)は語る。

 カランコエの花言葉は「あなたを守る」。大切な友人や家族がLGBTだと分かった時、どう接するべきなのか。中川さんは「全ての世代の人に作品を見てもらい、当事者が本当に願っていることは何かを考えるきっかけにしてほしい」と呼びかける。

 主催は福岡市の映画配給会社「九州シネマ・アルチ」。同作品のほか、トランスジェンダー(心と体の性が一致しない)の主人公が性別適合手術を受けて女性として生きる姿を追ったドキュメンタリー映画「女になる」(74分)も同時上映する。14日は午前11時、午後2時、同6時半の3回。17日は午後7時から。問い合わせは同社(092・712・5297)へ。

 3日に福岡市で開かれる福岡レインボー映画祭では、ゲイのカップルを描いたイギリスの話題作「ウィークエンド」(96分)など3作品が上映される。ろう者の同性間の恋愛を描いた全編手話の話題作「虹色の朝が来るまで」(63分)はすでに満席となった。

 会場は福岡アジア美術館あじびホール。事前に インターネット か、ファクス(092・733・5863)で申し込みが必要。問い合わせは 事務局 へ。

 長崎市でも9~11日、性の多様性をテーマにしたイベント「ながさき・愛の映画祭」が開かれる。トランスジェンダーの女性の生き方を描いたチリ映画「ナチュラルウーマン」(104分)など3本を上映。問い合わせは儀間由里香さん(090・7921・5211)か メール へ。

博多で街頭パレード、熊本でアンケート報告会も

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昨年行われた九州レインボープライドの街頭パレード

 多様な人々が生きやすい社会について考えるイベントも企画されている。

 4日には福岡市博多区の冷泉公園で、各地から当事者や支援者らが集まる「九州レインボープライド2018」が開かれる。午後2時からの街頭パレードには初めてオープントップバスが登場。歩行が困難な人も座って参加することができる。パレードの受け付けは午前10時~午後0時半。問い合わせは実行委員会代表、あなたののぶゑさん(090・2857・8566)か メール へ。

 熊本市では10日午前10時から、市男女共同参画センターはあもにいで、熊本県内在住か県出身のLGBTを対象に2017~18年に実施したアンケート調査の報告会がある。会場では10、11の両日、アンケート結果や当事者の声をパネルで紹介する。問い合わせは市民団体「くまにじ」の赤星さん(090・5289・5593)へ。

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