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「パーキンソン病」治療薬候補、iPS細胞を使って既存薬から発見

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「パーキンソン病」治療薬候補、iPS細胞を使って既存薬から発見

 運動障害などを引き起こす神経難病「パーキンソン病」の治療薬の候補を、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って既存薬から見つけたと、慶応大などの研究チームが発表した。論文が米科学誌「ステム・セル・リポーツ」に掲載された。

 パーキンソン病は、脳内で運動の指令を伝える物質「ドーパミン」を作る神経細胞が減り、体が震えたり動きが鈍くなったりする病気。国内の患者数は約16万人に上る。脳内でドーパミンに変わる薬を飲む対症療法が中心で、根本的な治療法はない。

 研究チームは、遺伝性パーキンソン病の患者の皮膚細胞から、様々な細胞に変化できるiPS細胞を作り、神経細胞に変化させて病気の状態を再現。1165種類の既存薬で効果を調べたところ、高血圧の治療薬「ベニジピン」が神経細胞の死滅を抑えることがわかった。

 チームの 神山こうやま 淳・慶応大准教授(幹細胞生物学)は「今後は脳内に近い実験環境で効果を検証したい」と話している。

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