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医療ルネサンス

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食のサポート(3)患者ごとに最適の病院食

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食のサポート(3)患者ごとに最適の病院食

再入院後、自分に合った病院食のおかげで食欲が戻り、回復した滝さん(左)。9月末に退院した(藤田医科大学病院で)

 愛知県豊明市の藤田医科大学病院(旧・藤田保健衛生大病院)。9月27日、入院していた滝利一さん(83)は、外科・緩和医療学講座教授の東口高志さんが回診に来ると、「ここに入院してよかった」と言って、ベッドから下り、膝を曲げ伸ばしする運動を披露した。

 東口さんは「復活したな。みんなは手伝っただけで、自分の力やで」と滝さんの回復を喜んだ。

 東口さんは、入院患者の栄養管理に取り組む栄養サポートチーム(NST)の統括役だ。患者は食欲不振やのみ込む機能の低下で栄養状態が悪化すると、感染症にかかりやすくなったり、病気からの回復が遅れたりしやすい。

 医師、看護師、栄養士、薬剤師らで構成されるNSTは、こうしたリスクの予防が仕事。病院食を残さないかや、のみ込む時にむせないかなどを患者に尋ね、食事にとろみをつけたり、分量を変えたりするなど、個々の患者の状況に適した形に調整する。

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