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声にも「衛生教育」…医師が指導、声帯ポリープなど症状改善

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 声帯にポリープや結節(たこ)ができて、声のかすれに悩み手術を予定していた人に、医師らが声の出し方や日常生活の注意点を指導することで症状が改善するという研究成果を、国立病院機構11病院の耳鼻咽喉科でつくるチームがまとめた。

 声帯ポリープなどの治療では手術が行われることが多い。ただ、がんなどの疑いがない患者には、医師や言語聴覚士が患者の生活スタイルに合った日常の注意点を指導する「声の衛生教育」で改善するケースが確認されてきた。例えば、学校教員であれば、広い場所で話をする時に拡声機やマイクを使う、営業職で接待が多い人ならば、騒がしい飲食店で大きな声を出さない、という内容だ。

 チームは2015年2月~17年3月に声帯ポリープなどで手術する予定だった患者200人を対象に、声の衛生教育の効果を調べた。医師らが個別に指導するグループと、留意点を記したものを渡して注意を促すだけのグループに分けて、症状が改善したかどうかを2か月後に比べた。

 その結果、個別に指導を行った75人のうち61%でポリープなどがなくなり、声のかすれも改善。注意を促しただけの95人では、改善した人は26%にとどまった。途中で手術を希望したり、がんが判明したりした30人については対象から外した。調査をした東京医療センター感覚器センターの角田晃一部長は「なるべく声帯に負担をかけない方法を理解すれば、症状の改善が期待できる。手術を決める前に、医師と十分に治療方針を話し合ってほしい」と話す。

          ◇

【日常生活での主な注意点】

・叫んだりどなったりしない

・裏声や無理な発声をしない

・喫煙者の近くやほこりっぽい場所には行かない

・のどを乾燥させない

・風邪をひいたら声を出さない

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