伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
健康・ダイエット・エクササイズ
食べやすい揚げ鶏のオニオンソース
こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
在宅での介護食作りを考える時には、そのお家の状況の把握や、どんなことならできそうなのかを確認することが必要です。例えば経済力、介護にかける時間、介護者の性別……など。
介護者と話をしていくうちに、食べやすい食事は作りたいけれど、「材料や器具をそろえて調理をする手間が……」、簡単に済ませたいけれど「レトルトの介護食は味つけが……」など、食事作りに対する考えを聞き出せることもあります。
介護する方の状況や優先順位に合わせた食事作りの提案も、在宅に関わる管理栄養士にとって大切な仕事です。
この連載でも、調理の工夫や冷凍保存などを紹介してきましたが、今回は「介護用に加工された食材」を使用した肉料理を紹介します。
前回もご紹介したコンニャク同様、自宅で味付けができるので、レトルト食を苦手とする方にもおすすめです。また、冷凍保存が可能なので、必要な時に必要な分だけ使用できるのも利点の一つと言えます。
介護食作りは、介護する側の時間や気持ちの余裕も大切です。
時には便利な製品を使う方法も、選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか
[作り方]
(1) 軟らかく加工された鶏肉は、食べやすい大きさに切る。
(2) (1)に片栗粉をまぶし、フライパンに浅く油を入れて熱し、表面がきつね色になるまで揚げ焼きにする。
(3) タマネギはすりおろし、ソースの材料とともに小鍋に入れて、ひと煮立ちさせる。
(4) (2)の鶏肉に、(3)のソースをかけてできあがり。あれば粉パセリなどをふる。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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