文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

知りたい!

ニュース・解説

ノーベル賞決定で「オプジーボ」の相談殺到、専門家は使用条件や副作用への理解訴え

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

「自由診療で免疫療法を受けたい」との相談も 効果未確認の治療に注意促す

 患者団体「卵巣がん体験者の会スマイリー」には、1週間で20件近い問い合わせがあり、「(保険適用外の)自由診療で免疫療法を受けたい」という内容も含まれていた。ある女性からは「再発したくない。免疫療法は効くのだろうか」と相談された。

 免疫の働きを活用するがんの治療法には、かけられたブレーキを外し免疫細胞に本来の力を発揮させるオプジーボのような方法のほかに、免疫細胞を増やしたり活発化させたりする方法がある。

 自由診療のクリニックでは、免疫細胞の増殖や活発化を目指す方法や、オプジーボを規定より少ない量を使う方法、両方を組み合わせた方法などがとられている。費用はすべて患者の自己負担で、数百万円を請求されるケースもある。スマイリーの片木美穂代表は相談してきた人に、オプジーボはまだ卵巣がんには保険適用外であることを伝えたうえで、「自由診療では、人を対象にした臨床試験で効果が確認されていない手法が多く実施されている。むやみに飛びつけば治療の機会を失う恐れがある」と訴えている。

 国立がん研究センターは免疫を使う治療法に関する情報を ウェブサイトに載せている。同センターがん対策情報センターの若尾センター長は「情報を集めたうえで、まずは主治医に相談してほしい。医師の説明に納得がいかない、他の治療法を望むという場合は、がん診療連携拠点病院のがん相談支援センターに相談するといい」と語る。

 片木代表は、患者が普段から主治医と信頼関係を築いておく大切さを説いており、「病状や治療法について絞り込んだ質問を投げかけ、対話を重ねていけば、関係を築きやすい」と話している。

オプジーボが保険適用されているがんの種類は以下の通り(2018年10月9日現在)
・悪性黒色腫
・根治切除不能または転移性の腎細胞がん
・切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん
・再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫
・再発または遠隔転移を有する 頭頸(とうけい) 部がん
・がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の胃がん
・がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫

2 / 2

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

知りたい!の一覧を見る

最新記事