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心療眼科医・若倉雅登のひとりごと

コラム

広がる白内障手術の選択肢 オーダーメイドのレンズも登場

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プレミアム手術は乱視矯正にも対応 適応の見極めが大事

――まだ先進医療にもなっていない「プレミアム白内障手術」とは?

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 名称は、当院の井上理事長が命名したものですが、今はあちこちで使われています。使用する眼内レンズが完全オーダーメイドで、乱視矯正まで考慮してその人個人に合う設計のレンズが使われます。それと、フェムトセカンドレーザー(千兆分の1秒という細かさで照射できる)を用いて高精度での切開や、水晶体の核分割が細かくできるので、理想に近い綿密な手術が可能です。

――気になるのは、手術費用ですが。

 保険診療での手術では、窓口支払い分が日帰りなら6万円程度(3割負担)、先進医療は片眼約40万円(民間生命保険の先進医療特約が使える)。プレミアムは片眼65万円程度で、すでに500例以上しております。ちょうど洋服を完全オーダーメイドで作るのと似ているかもしれませんが、値段が高いから限界以上に見えるといった過剰な期待は困ります。先進医療やプレミアム手術で、これまで大半の方にご満足いただけているのは、私たち術者が事前にかなり厳密に手術適応を判定しているからだと思っています。

――値段より、手術内容の利点欠点を知って手術を受けることが大切なのですね。ありがとうございました。

 (若倉雅登 井上眼科病院名誉院長)

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201505_第4回「読売医療サロン」_若倉

若倉雅登(わかくら まさと)

井上眼科病院(東京・御茶ノ水)名誉院長
1949年東京生まれ。北里大学医学研究科博士課程修了。グラスゴー大学シニア研究員、北里大学助教授、井上眼科病院副院長を経て、2002年から同病院院長。12年4月から現職。日本神経眼科学会理事長、東京大学医学部非常勤講師、北里大学医学部客員教授などを歴任し、15年4月にNPO法人「目と心の健康相談室」を立ち上げ副理事長に就任。「医者で苦労する人、しない人---心療眼科医が本音で伝える患者学」、「絶望からはじまる患者力」(以上春秋社)、「心療眼科医が教える その目の不調は脳が原因」(集英社)、医療小説「茅花流しの診療所」(青志社)など著書多数。専門は、神経眼科、心療眼科。予約数を制限して1人あたりの診療時間を確保する特別外来を週前半に担当し、週後半には講演・著作活動のほか、NPO法人、患者会などでのボランティア活動に取り組む。

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