本ヨミドク堂
医療・健康・介護のコラム
『32歳で初期乳がん 全然受け入れてません』 水谷緑著
闘病体験をもとにしたコミックエッセー。6年前、 膵臓 がんで父を亡くしたのをきっかけに乳がん検診を受けるようになり、初期の乳がんが見つかった。
周囲の反応、妊娠に影響があるかもしれないと聞いた時のショック、手術前の不安、治療後も自分が病気を受け入れていないことなど、その時々で感じたことがつづられている。がんが転移し、症状が悪化していった父の姿も描かれる。
乳がんは女性のがんで最も多い。乳がん全体の中で35歳未満は少ないが、「病気は起こりえないわけじゃないことを頭の隅に置いてほしい」という。
(竹書房 1000円税別)
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