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日本中央競馬会(JRA)騎手 三浦皇成さん

一病息災

日本中央競馬会(JRA)騎手 三浦皇成さん]骨盤骨折(4)家族の支えでリハビリ

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日本中央競馬会(JRA)騎手 三浦皇成さん]骨盤骨折(4)家族の支えでリハビリ

 入院生活の中で、これまでの騎手人生にリセットボタンを押せた日があった。

 「こんな自分は嫌だ」

 新人記録を塗り替える華々しいデビュー。だが2年目以降は、周囲の大きな期待に応えるような成績は残せず、ずっと自分を否定し続けてきた。絶えず重くのしかかるプレッシャー。「自分であって自分でないような感覚」に苦しみ、不安と孤独感にさいなまれた。

 そんな時に起きた落馬事故だった。自分を見つめ直すのに、十分過ぎるほどの時間を与えてくれた。ある日、急に気持ちが楽になった。妻のほしのあきさん(41)や長女(6)が精神的な支えになった。「家族の前だと、ありのままの自分でいることができた」。素直に家族のために頑張ろうと思えた。

 本格的なリハビリは、松葉づえや手すりを使って歩くところから始まった。筋肉はすっかり落ち、中でも左脚はやせ細っていた。当初は左足を地面につけてはいけなかった。それだけに両足の裏全体をつけた時、「戻れるという確信が持てた」。

 ただ、骨盤骨折から半年たっても、新しい骨はできなかった。骨がくっつかず、ぐらぐら動く「 偽関節ぎかんせつ 」と呼ばれる状態になっていた。この部分の骨をくっつけ、骨盤に入った金属プレートを組み替えないと、腰を曲げられない。復帰には再手術が必要だった。

 「うまく行くかはやってみないと分からない」。筑波記念病院整形外科部長の相野谷武士さん(46)から、そう告げられた。2017年4月のことだった。

 

  日本中央競馬会(JRA)騎手 三浦 皇成(こうせい) さん(28)

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