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すてきLIFE

医療・健康・介護のコラム

[あべけん太さん]ダウン症の自分が好き

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[あべけん太さん]ダウン症の自分が好き

撮影・園田寛志郎

 「ダウン症のイケメン」と呼ばれ、タレント活動や講演をしています。ダウン症や障害のある人のことをいっぱい知ってもらいたいからです。

 平日は、IT(情報技術)企業の総務部で仕事をしています。パソコンで書類を入力したり、清掃したり。ミスして怒られることだってありますが、みんな優しくて楽しいです。就職活動では11社の面接で落ちましたが、今の会社に採用してもらえて良かったです。

 ダウン症と知ったのは16歳の頃。横浜のフリースクール「楠の木学園」に入った時に両親が教えてくれました。それまでは公立校の普通学級に通っていました。

 ダウン症の自分が好きです。でも、「知的障害者」と言われるのはいやです。ばかにされているみたいでいやです。「すてき障害者」と言ってほしい。

 2年前、大勢の障害者が殺された「相模原殺傷事件」は許せないし、怒っています。出産前にダウン症かどうかわかる「出生前診断」も反対です。「障害者はいなくなった方がいい」という人は、本当の意味で、障害のある人でも幸せで、楽しく生きていることを、知らないのでしょう。

 ぼくは毎日、元気に楽しく生きています。お笑い番組や絵を描くこと、レスリングをするのが大好きです。仕事後のビールは最高! いつも笑顔です。

  ◇あべ・けんた  1987年生まれ。東京都出身。昨年、初のエッセー「今日も一日、楽しかった」(朝日新聞出版)を刊行した。

 (粂文野)

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