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日本中央競馬会(JRA)騎手 三浦皇成さん

一病息災

[日本中央競馬会(JRA)騎手 三浦皇成さん]骨盤骨折(3)感染症、綱渡りで抑制

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 寝たきりの状態が続いていたが、落馬事故から約3週間後、車椅子には乗れるようになった。2016年9月17日、自宅に近い茨城県つくば市の筑波記念病院に転院した。

[日本中央競馬会(JRA)騎手 三浦皇成さん]骨盤骨折(3)感染症、綱渡りで抑制

 担当した整形外科部長の相野谷武士さん(46)は、骨折のひどさに驚いた。長年、騎手を数多く診療してきたが、「10年に1人の大けがだった」。40代なら引退してもおかしくなかった。

 さらに厄介なことが起きていた。骨盤の一部である恥骨の部分に、抗菌薬の効きにくい細菌が繁殖し、感染症を起こしていた。抵抗力が落ちるなか、3回も手術を繰り返したためだという。

 2週間後、たまった うみ を取り除く手術を行った。うまくいかなければ、骨盤を固定する金属プレートなどを抜くことになり、治療が振り出しに戻る可能性さえあった。「どっちに転んでもおかしくなかった」。相野谷さんは、綱渡りだった経過を振り返る。

 約1か月かかったものの、感染症は幸い、抑え込むことができた。しかし、肝心の新しい骨ができてこなかった。骨折した部分に超音波を当てるなどしたが効果はなかった。

 「早く動きたい」。5歳の頃から憧れた騎手だった。「もし騎手に復帰できないのなら、日常生活に戻れたってしょうがない」。気が焦るばかりだった。

 退院したのは、年の瀬も押し迫ったクリスマス。とはいえ、まだ家の中でも車椅子が必要な状態だった。

 

  日本中央競馬会(JRA)騎手 三浦 皇成(こうせい) さん(28)

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