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「認知症になっても安心して暮らせる社会を」 当事者が語り合うシンポジウムを都内で開催

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 認知症の人やその支援者が実情を語り合う「認知症で日本をつなぐシンポジウム2018」が9月中旬、東京都内で開かれた。症状への誤解や薬の副作用に悩む状況を当事者たちが明かし、認知症になっても安心して暮らせる社会づくりの必要性を訴えた。

症状やケアのあり方 正しい理解を

「認知症になっても安心して暮らせる社会を」 当事者が語り合うシンポジウムを都内で開催

認知症への理解を訴える当事者やその家族たち

 公益社団法人「認知症の人と家族の会」などで作る「認知症関係当事者・支援者連絡会議」が、当事者たちの連携を強め、認知症やそのケアのあり方について多くの人に知ってもらおうと、主催した。

 シンポジウムでは当事者や家族たちが登壇。アルツハイマー型認知症の男性(41)は、病院で診察室を出た直後に薬の受け取りやお金の支払いを忘れて帰宅した出来事を発表した。知人から「翌日には全部忘れているんだよね」と誤解を受けた経験もあるといい、「正しい理解を広めたい」と力説した。

 幻視が特徴のレビー小体型認知症の夫を支える女性(54)は、当事者が、うつや手足の震えなど複数の症状で複数の医師を受診している状況を説明。服薬で幻視が悪化することもあり、「(適切に処方してくれる)専門の医師が地方にいない」と悩みを打ち明けた。

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認知症の研究について解説する柳沢所長

 当事者たちのビデオメッセージも流れ、「できることをほめられると、うれしい」「病気と分かり、人とのつながりができた。不幸ではない」「軽症の人が給料をもらって働く場所が欲しい」などの声が出た。

 また、国立長寿医療研究センター研究所の柳沢勝彦所長が講演し、アルツハイマー型認知症の原因物質の蓄積を血液で調べたり、原因物質を取り除いたりする検査や治療の研究の動向について紹介。アルコールの過剰摂取や生活習慣病は発症のリスクを高めるとして、健康管理を呼びかけ、「色々な話題に興味を持ち、人と話し、脳を刺激するのが大事」と語った。

 連絡会議は昨年8月に発足した。 ウェブサイト で情報を掲載し、今後国に施策の要望をする。

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