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保活のイロハ(4)我が子の気がかり、相談を…アレルギー、発育の遅れ 進む対応

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 保育施設や幼稚園などでは、食物アレルギーや発育の遅れなどがある子どもの受け入れも進んでいる。利用を後押しする制度や取り組みも導入されている。自治体などの窓口に相談してみよう。

職員多く配置

 「子どもに障害や気がかりなこと、アレルギーがあるからといって、保育施設への申し込みをためらったり、仕事をすぐに諦めたりする必要はありません」。障害児保育に詳しい淑徳大教授の柏女霊峰さんは、アドバイスする。

 障害があっても、集団での保育が可能なら、認可保育所や認定こども園、幼稚園などに入園を申し込むことができる。認可保育施設では、障害児に対応するため、職員を多く配置する「加配」制度もある。受け入れ定員が設けられていたり、特別な医療的ケアが日常的に必要な場合は対応が困難だったりすることもあるが、2016年度末時点で、6万人を超す障害児が保育施設を利用していた。

保活のイロハ(4)我が子の気がかり、相談を…アレルギー、発育の遅れ 進む対応

 障害児の発達支援をする福祉施設を併用したい場合、午前中や昼過ぎまで通い、そこから夕方まで認可保育施設で過ごすといった選択肢もある。また、福祉施設の専門スタッフが保育施設を定期的に訪れ、集団生活への適応などを支援する制度も利用できる。

 出産後、赤ちゃんと視線が合いづらい、発音が気になる、音のする方を向かないなど、子どもの発達が気になった時は、身近な保健所や保健センター、障害児支援の地域拠点になっている児童発達支援センターなどに相談しながら、保育施設や幼稚園の利用を検討しよう。

 申し込みの方法やスケジュールは、一般の利用と同じだ。認可保育施設なら自治体の保育担当、幼稚園はそれぞれの施設が窓口になる。

「除去食」用意

 食物アレルギーの場合は、まず保育の担当窓口で受け入れ可能な施設を確認しよう。総務省中部管区行政評価局などが14年に行った調査によれば、回答のあった幼稚園、認可保育所などの約9割に食物アレルギーの子どもが在籍していた。

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食物アレルギーのある子どもの給食(手前)。トレーや食器の色を変え、トレーには名前とアレルギーの品目が書かれている(さいたま市内の保育施設で)

 そのうえで、施設に電話などで子どもの原因食物や症状の度合いなどを伝えながら、対応が可能か尋ねる。入園の申し込みの方法などは一般利用と同じだ。

 食物アレルギーの場合、各施設では、それぞれの子どもに合わせて、原因食物を除いた「除去食」を用意する。トレーや器の色を変えたり、食べられるもの・食べられないものを記入した名札を一緒にトレーに載せたりするなど、事故予防のための工夫も進められている。見学の時などに問い合わせておきたい。

 ただ、アレルギーの症状などによっては、除去食を用意できない場合もある。その際は弁当を持参するよう求められることがある。

 アナフィラキシー症状の進行を緩和する「エピペン」を処方されている場合には、エピペンを預かってもらえるか、万一の際に園で使ってもらえるかも確認が必要だ。

 柏女さんは「気がかりなことがあると、親は自分自身で子どもの面倒を見なければと思いがちですが、集団生活を経験することも大切。働き方も少し長い目で考えながら、子育てのパートナーを地域に増やしていきましょう」と呼びかけている。(おわり)

(内田淑子、矢子奈穂が担当しました)

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