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日本中央競馬会(JRA)騎手 三浦皇成さん

一病息災

[日本中央競馬会(JRA)騎手 三浦皇成さん]骨盤骨折(2)激痛、幻覚 3度の手術

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 落馬事故で、札幌市内の北海道医療センターに救急搬送されると、集中治療室(ICU)に入れられた。

[日本中央競馬会(JRA)騎手 三浦皇成さん]骨盤骨折(2)激痛、幻覚 3度の手術

 上半身を支える土台である骨盤は、割れて左右が完全に分断され、原形をとどめていなかった。左肺は、折れた 肋骨ろっこつ が刺さってつぶれていた。肺挫傷だった。

 「すぐには手術できない」。担当した医師はそう判断し、容体を安定させることに全力をあげた。肺からの出血もひどく、脇腹に開けた穴から管を入れて血を抜いた。

 呼吸が楽になると、今度は、経験したことのないような激痛が襲ってきた。痛みを和らげるため強い痛み止めを使ったが、「心のコントロールがうまくできず、幻覚のような変な夢を見た。生きた心地がしなかった」。

 ベッドでは全身が管につながれた状態。左脚の感覚は全くなかった。身動きができないので、床ずれができないよう、看護師らが数時間おきに横を向かせてくれた。

 手術ができたのは、事故から4日後の8月18日だった。その後、26日、29日にも立て続けに行われた。最もひどい痛みに見舞われたのは2回目の手術の後で、激痛に耐えきれず泣き叫んだ。

 難しい手術だったが、骨盤は金属プレートや15本のボルトなどで固定され、ようやく、いい形に収まった。自分で寝返りも打てるようになった。だが、依然として状況は予断を許さなかった。

 

  日本中央競馬会(JRA)騎手 三浦 皇成(こうせい) さん(28)

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