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僕、認知症です~丹野智文44歳のノート

コラム

オレンジ色の200人が力走! 認知症がある人もない人も一緒に「RUN伴」

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左側が私です。若い頃に比べるとスピードはちょっと落ちましたが、5キロくらいならまだまだ軽く走れます

願い込めてたすきをつなぐ

 皆さん、「RUN伴」(ランとも)って知ってますか? 認知症になっても安心して暮らせる社会を目指し、認知症がある人もない人も一緒になって、チームからチームへとたすきを受け渡して走る啓発イベントです。東京のNPO法人「認知症フレンドシップクラブ」が本部となり、各都道府県の実行委員会と共同で主催しています。

 2011年に始まり、以前は北から南へたすきをつないで日本列島を縦断していたのですが、「うちの地域でもやりたい」という声が各地から上がって参加希望者が急増。1本のルートを描くのが難しくなったため、現在は、それぞれの地域で日程やルートを決めて走るスタイルになりました。

南北の2ルートから仙台を目指す

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「おれんじドア」チームがたすきを受け取ったところです。前のチームが手作りの横断幕で応援してくれました

 私は14年に初めて参加して以来、毎回走っています。地元の宮城県では今年は9月9日に開かれ、県の北部と南部からそれぞれランナーが出発し、たすきをリレーしながらゴールの仙台市を目指しました。

 私はランナーとして出場するとともに、実行委員会のメンバーとして南ルートを担当することになりました。当日はあいにくの雨でしたが、足元に気をつければ、走るのには問題ありません。午前4時に仙台市内の自宅を出て、福島県と接する白石市のスタート地点に向かいました。

 作業療法士会のメンバーが集まったり、介護施設の入居者と職員が一緒に走ったり。計21チームの約200人がランナーとして参加。最初のチームが予定通り午前6時に出発しました。

 全員がオレンジ(認知症のシンボルカラー)の公式Tシャツを着ているので、かなり目立ちます。沿道ですれ違う人たちの視線を集めていました。

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「おれんじドア」の仲間が走っているところです。この中に認知症の当事者もいます

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丹野智文(たんの・ともふみ)

 おれんじドア実行委員会代表

 1974年、宮城県生まれ。東北学院大学(仙台市)を卒業後、県内のトヨタ系列の自動車販売会社に就職。トップセールスマンとして活躍していた2013年、39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断を受ける。同年、「認知症の人と家族の会宮城県支部」の「若年認知症のつどい『翼』」に参加。14年には、全国の認知症の仲間とともに、国内初の当事者団体「日本認知症ワーキンググループ」を設立した。15年から、認知症の人が、不安を持つ当事者の相談を受ける「おれんじドア」を仙台市内で毎月、開いている。著書に、「丹野智文 笑顔で生きる -認知症とともに-」(文芸春秋)。

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