文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

大人の健康を考える「大人び」

コラム

認知症予防(4) 食事 バランス良く

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

  このシリーズでは、日本認知症予防学会理事長の浦上克哉・鳥取大教授に聞きます。(聞き手・諏訪智史)

認知症予防(4) 食事 バランス良く

 認知症が進まないようにするために効果的な食べ物はないだろうか、と気にされる人は多いと思います。しかし、これを食べればすぐに効果があるというものは、残念ながらありません。

 確かに、青魚などに含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)や、赤ワインなどに含まれるポリフェノールなどは、効果を高める可能性が指摘されています。それでも、脳の神経細胞をすぐに元気にする効果は期待できないのです。

 月並みではありますが、大切なのはいろいろな食べ物を栄養バランスを考えながら食べることです。良いとされているものでも、そればかりを摂取していると、逆に、発症のリスクを高める恐れがあります。

 栄養バランスの大切さを考えさせられたエピソードがあります。

 ある夫婦は認知症と診断された後、介護施設に入りました。二人はその施設でバランスのとれた食生活を続けるうち、ともに症状が改善しました。科学的な因果関係は不明ですが、それまでの偏った食生活を見直したことが、一役買った可能性もあります。

 良くないのは、▽肉ばかりで魚は食べない▽栄養補給をサプリメントに依存している▽お菓子をよく食べる――といった習慣です。これらは認知症だけでなく、糖尿病など生活習慣病を発症するリスクも高めます。

 日本では、外食を楽しめる環境が整っている分、食生活が好きなものに偏ってしまいがちです。日々の食事の栄養バランスを心がけることが、第一歩と心がけてみましょう。

【略歴】

浦上 克哉(うらかみ かつや)

1983年、鳥取大学医学部卒。同大学助手、講師を経て、2001年から教授。大学病院などに「もの忘れ外来」を設け、認知症の早期発見と予防に取り組む。日本認知症予防学会理事長。著書に「認知症&もの忘れはこれで9割防げる!」(三笠書房)などがある。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

otonabi_logo_200

大人の健康を考える「大人び」
大人に特有の体の悩みに応えるコーナーです。各テーマの専門家がアドバイスします。

大人の健康を考える「大人び」の一覧を見る

最新記事