本ヨミドク堂
医療・健康・介護のコラム
『世界史を動かした脳の病気』 小長谷正明著
戦争中に脳出血で倒れた大統領、脳腫瘍の影響で判断力が低下した海軍トップ――。脳神経内科医の著者が、歴史上の指導者や著名人に降りかかった、脳や神経の病気を解説する。
米大統領ルーズベルトは高血圧で、終戦間際に脳出血で命を落とした。降圧剤を処方できていたら、脳出血にはならず、歴史が変わっていたかもしれない。「もしも」を交えつつ、病気の症状や現在の治療法などを紹介する。
政治家のほか、歌手や俳優、ゴルファーなどが登場。症状だけがわかる古代の記録から病気を推定するくだりは、推理小説のようだ。
(幻冬舎新書 840円税別)
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