よみうり子育て応援団[子育てQ&A]
コラム
子どもの友達が自宅に…どう接する?
子どもが小学校での生活に慣れてくると、友達を自宅に呼んで遊ぶ機会が増えてきます。小学校教諭の資格を持ち、「子育てアドバイザー」として相談活動をしている田宮由美さんに、友達を家に招く際の心構えについて聞きました。
家に友達招く時 ルールを [子育てアドバイザー 田宮由美さん]
大声を出して騒がれたり、冷蔵庫を無断で開けられたり……。子どもの友達が家に来るのを負担に感じる親も多いでしょう。一方で、我が子の友人関係や他者との関わり方を知る貴重な機会でもあります。社会性を養い、自立につながる時間だととらえれば、子どもたちを 毅然 と叱ったり、褒めたりできるのではないでしょうか。
そのために、「遊ぶのは宿題を半分終えてから」「勝手に親の部屋に入らない」「4人以上来たら児童館に行く」など、我が家で遊ぶ時のルールをつくることが大切です。よその家に遊びに行った際も守るべき約束事があると、我が子に意識させるきっかけにもなります。
ルールは、親の都合だけで一方的に決めないことがポイント。「遊んだ後に宿題するのは眠くて大変よ」「大勢来たらママが疲れる。どうしたらいい?」など親の思いを伝えた上で、どうするかを話し合ってください。子どもは自分で決めたことだと実行しやすいからです。
行儀が悪い友達を名指しして、「家に呼んじゃダメ」と言うのは控えましょう。遊びに来るのは互いに気が合うからで、友達関係の否定は子ども自身が親に否定されたと受け止めやすく、親への不信感や反発心を抱きかねません。
急病やけがに備え、相手の親と事前に連絡先を交換しておくことも必要です。面識がない場合は、「少し遅くなったので」などと家まで送り届け、あいさつを交わしておくと良いでしょう。
たみや・ゆみ 2児を育てながら、幼児教室の運営や小児病棟への慰問に携わった経験を基に、子どもの自立をテーマにした講演や執筆活動を続ける。著書に、「子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方」(KADOKAWA)。
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