医療大全
医療大全
かゆみと向き合う(4)紫外線照射で皮膚治療
カプセル状のベッドであおむけになると、覆いかぶさるふたに蛍光管がずらりと並んでいた。まるで日焼けサロンのようだ。
皮膚のかゆみ治療に使う紫外線照射装置。8月下旬、名古屋市立大学病院で、市内に住む男性Cさん(85)は、その中に服を脱いで横になった。
2016年10月から、手足や脇腹などの湿疹に悩むようになったCさん。最初はあせもかと思ったがなかなか消えず、いぼのような塊になって、かゆくてたまらなくなった。結節性
皮膚科クリニックや2か所の大学病院を巡り、効き目も副作用も強いステロイドの飲み薬などを処方された。症状は改善せず、気が付けばかきむしり、下着は血だらけになった。
「何か良い治療法はないか」。妻(79)がインターネットで名古屋市立大学病院を見つけ、昨年10月から毎週、治療に通っている。
Cさんが受けているのは「ナローバンドUVB」と呼ばれる装置だ。311ナノ・メートルの紫外線を全身に浴びる。この波長は、治療効果が高いとされている。
この記事は読者会員限定です。
読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。
読売新聞販売店から届いた招待状をご用意ください。
一般会員向け有料サービスは2020年1月31日をもって終了いたしました。このため、一般会員向け有料登録の受け付けを停止しております。
【関連記事】