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道内36か所の避難所に1500人以上…「エコノミークラス症候群」を警戒

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道内36か所の避難所に1500人以上…「エコノミークラス症候群」を警戒

避難所でエコノミークラス症候群を防止するための検診を受ける女性(左)(12日午前、北海道厚真町で)=浦上太介撮影

 北海道内では12日現在、36か所の避難所に1500人以上が身を寄せている。避難生活が長期化すれば、体調の悪化や生活面での不安が強まる恐れがある。

 「両足のふくらはぎが腫れていて、気になる」

 厚真町役場に隣接する総合福祉センターに避難している女性(77)は12日、巡回診療に来た旭川医大の東信良教授らのチームに不調を訴えた。女性によると、家事などでこまめに体を動かしていたこれまでの生活とは異なり、避難中は運動不足気味だという。

 血行の悪化が進めば、血栓ができやすくなる「エコノミークラス症候群」になる可能性があり、東教授は「体を動かしたり、水分をとったりしてほしい」と呼びかけていた。

 大勢の人が共同生活を行う避難所では十分なプライベート空間が確保できず、ストレスがたまる危険がある。「夜中に足音が気になって眠れない」という避難者もおり、体調管理や心のケアが重要だ。北海道警の女性警察官で作る支援チーム「はまなす隊」も連日、避難所を巡回し、被災者らの相談に乗っている。

 これから朝晩の冷え込みが厳しくなる道内では、防寒対策が喫緊の課題となる。避難中の無職塚田武明さん(71)は「夜は毛布にくるまっても肌寒く感じる。これからが心配だ」と話した。

 一方、浄水場の被災や水道管の破裂などで、道内では依然として5000戸近くで断水が続いている。2000戸以上が断水している安平町によると、全面復旧までには少なくとも1か月はかかるといい、今後も給水車に頼る生活が続く。

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