医療大全
医療大全
かゆみと向き合う(3)じんましん 新薬で改善
福岡県の郊外に住む女性Bさん(84)は数年にわたり、重いじんましんに苦しんできた。2017年4月から新しい薬の注射を始めたところ、かゆみがかなり改善した。保険適用されたばかりの分子標的薬だ。
かゆみに苦しむようになったのは13年12月、正月の準備をしている最中だった。背中を中心に全身が赤くなり、爪でかきむしるようになった。「いりいりする」。かいてもかいても治まらない状態を、Bさんはそう表現する。
近くの皮膚科を受診し、じんましんに効くことが多い抗ヒスタミン薬や保湿剤を使ったが治らない。かゆくて眠れない夜が続いた。ささいなことに怒りを感じ、家族に当たり散らしてしまう。「死にたい」。それが口癖になった。
この記事は読者会員限定です。
読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。
【関連記事】