医療ルネサンス
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かゆみと向き合う(2)肝炎原因 飲み薬で改善
内臓の病気が原因で起こるかゆみもある。B型肝炎を患う山梨県富士河口湖町の森田かよさん(77)は長年、全身のかゆみに苦しんできた。
腎臓や肝臓の慢性的な病気は、かゆみを引き起こすことがある。神経細胞には、かゆみを起こすスイッチと抑えるスイッチがあるが、病気によってそのバランスが崩れ、皮膚に異常がなくても、かゆみを感じてしまう。
森田さんは1963年に男女の双子を出産。その際に大量出血し、輸血を受けた。当時、輸血用の血液は売血が多く、ウイルス感染などの健康被害が社会問題になっていた。不安だったが、背に腹は代えられなかった。
30歳を過ぎた頃に貧血がひどくなり、入院して肝炎がわかった。「きっとあの輸血で感染したのだと思う」と森田さんは振り返る。
かゆみに苦しむようになったのは40歳頃。家事に忙しい昼間は感じないものの、夜寝るころになるとかゆくなる。頭から足の先まで、かいてもかいても止まらなかった。
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