わたしの医見
医療・健康・介護のコラム
医師の温かい言葉
福島県 主婦 67
ここ数年、高齢の母や病気の夫の付き添い、自分の通院で医者通いの日々。計10人近い医師と接している。
月10回を超える通院の付き添いは気力と体力でこなしてきたが、励まされたのは、息子の年代(30歳代)の医師の温かい言葉だった。待合室で疲れ切りうつむいていた私に、「○○さん、どうされましたか」と名前を呼んで話しかけてくれた。これが何回もあった。大勢の患者をかかえて忙しいだろうに。患者家族としても、とても心強く思えた。
頑張る医師の姿を、ぜひ知ってほしい。
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本文を読んで、初期研修医だった頃には、配属が変わるたびに、まず最初に患者さんやナースの名前を全員覚えていたことを思い出しました。 それは何故かと...
本文を読んで、初期研修医だった頃には、配属が変わるたびに、まず最初に患者さんやナースの名前を全員覚えていたことを思い出しました。
それは何故かというと、人は職業に規定されながらも個人の人格を尊重されたい人が多いからです。
一方で、そういう課外活動にエネルギーや時間を使うことで、仕事そのものに悪影響は出ます。
その事に関しての個々人の評価の違いも自分の人生の糧ですが。
こういう話を聞くと、改めて多くの患者さんは難しい医学理論よりも救いや癒しを求めているという事実が浮き彫りになります。
放射線科という患者さんにあまり接しない科が日本で人気がない理由の一つとも言われます。
一方で、患者さんのその日の気分や理解にとって好もしくない情報を解析したり、きちっと主治医や患者に伝えるのも一部の医師や医療関係者の仕事です。
インフォームドコンセントの是非にも繋がってきますが、冷たい言葉や冷たい理論も必要です。
問題は、医師個人、あるいは医療チームとして、そういう言葉や感情のデリケートな部分をどういう風に運用するかという問題です。
要するに医師にも色んな頑張り方や働き方があるということですね。
実際問題、医師も多様化すれば、減塩ラーメンのプロ医師なんかも出てきてもいいとは思いますよ。
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