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大人の健康を考える「大人び」

コラム

認知症予防(3) 手先動かす創作活動

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 このシリーズでは、日本認知症予防学会理事長の浦上克哉・鳥取大教授に聞きます。(聞き手・諏訪智史)

認知症予防(3) 手先動かす創作活動

 認知症が進むのを予防するには、脳を活発にさせることが重要です。それには運動が有効ですが、体を動かすのが難しい人でも手先を動かす創作活動を積極的に続けることで、脳の健康を維持できる可能性があります。

 具体的には、絵画や陶芸、編み物や折り紙などが挙げられます。どれも手や指をよく使うため、脳が広範囲で活性化すると期待されます。長く続けるには、コンテストに応募するなど目標を持つといいでしょう。

 もっと身近にできる創作活動としては、料理があります。

 包丁などで手先を動かすほか、▽献立を考える▽値段や分量を考えて食材を探す▽盛りつけ方を考える――など、脳の機能を鍛える要素が、実はたくさん含まれています。

 最近は、高齢者の間でもカラオケが人気です。もちろん音程やリズムを合わせて歌うだけでも脳に良い影響を与えますが、手先を動かすなら楽器を演奏するとさらに効果は高いでしょう。ピアノのように右手と左手を別々に動かせなくても、タンバリンやカスタネットをリズムに合わせて鳴らすだけでも手軽に脳を刺激できます。

 「自分は何も趣味がない」という人もいると思いますが、一日中、テレビを見ながらうたた寝するような生活を送るのはよくありません。「とりあえずやってみよう」というくらいの軽い気持ちでいいので、手先を動かす活動を始めてみましょう。

【略歴】

浦上 克哉(うらかみ かつや)

1983年、鳥取大学医学部卒。同大学助手、講師を経て、2001年から教授。大学病院などに「もの忘れ外来」を設け、認知症の早期発見と予防に取り組む。日本認知症予防学会理事長。著書に「認知症&もの忘れはこれで9割防げる!」(三笠書房)などがある。

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