認知症介護あるある~岡崎家の場合~
医療・健康・介護のコラム
認知症介護の助っ人は個性派集団! でもやっぱり若いヘルパーさんがいいのね…
「まずはケアマネ」頼れる総監督
家族が認知症などで要介護状態になり、介護保険による介護サービスを利用する場合、どんな介護サービスをいつ利用するかを決めた「介護サービス計画(以下、ケアプラン)」が必要になります。ケアプランは、多くの場合は「介護支援専門員(以下、ケアマネジャー)」が介護を必要とする本人や家族と話し合いながら作成します。それに基づいて、訪問介護やデイサービスなどの介護サービスを受けることになります。
本人や家族と介護サービスを行う事業者の間をつなぎ、暮らしを支えるための計画を立てるケアマネジャーは、言うなれば介護サービス全体の指揮を執る総監督。父さんのケアマネジャーは現在、4人目ですが、何かあればすぐに「まずはケアマネに相談だ!」と電話をかけるような、認知症介護の日々になくてはならない、頼りになる存在です。
難航したケアマネ探し…やっと巡り合った初代Kさん
中でも忘れられないのが、最初にお世話になったケアマネジャーのKさんです。介護保険の利用者(介護が必要な人)が自由に介護サービスを選ぶという考え方に基づき、本来は、利用者やその家族が自らケアマネジャーなどを探さなくてはいけません。今でこそ地域包括支援センターができ、相談に乗ってくれることもありますが、父さんが介護サービスを受け始めた2003年当時は、私が事業所に一軒ずつ電話をかけるしかなかったのです。
介護保険が始まってまだ3年ということもあり、介護サービスも今ほど行き渡っていませんでした。そのため、こちらがどんなに介護サービスの利用を求めていても、「新規は受け付けておりません」と言われ、ケアマネジャー探しは難航しました。
そんな中でなんとか巡り合えたのがケアマネジャーのKさんです。娘さんが当時の私と同じぐらいの年齢だったということで私のことを身近に感じてくださり、父さんの担当になってくれました。
ケアマネジャーは、月に1度はケアプランの確認などで利用者のおうちを訪問するのですが、Kさんは「近くに来たから……娘さん、大丈夫?」などと、予定していた訪問日でなくても、私を心配してひょっこり顔を出してくれることもありました。
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