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「がん×心臓病」新学会、11月に集会…抗がん剤の副作用対策へ連携

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 がんと心臓病を併せ持つ患者が増えていることを受け、両分野の専門家が連携して「日本腫瘍循環器学会」を設立した。抗がん剤治療による心臓への副作用軽減などに取り組むことが狙いで、11月に東京で初の学術集会を開く。

 同学会によると、治療の進歩などによって高齢のがん患者が増え、心臓病を持つ人も多くなっている。

 抗がん剤の中には心臓や血管を傷つける副作用があるものも多く、最近の抗がん剤では、血栓(血の塊)ができて血管が詰まる血栓 塞栓そくせん 症を引き起こしやすいことが指摘されている。

 このため、がん患者の治療に循環器の専門医が関わることで、心臓への負担を考えながら抗がん剤の投与を一時的に停止したり別の薬に替えたりするなどし、最善の治療を行えるという。

 がんと心臓病はともに死因の上位で、この二つで死因の約4割を占める。だが、がん患者が長生きできなかった時代には心臓病を併発するケースが少なかったことから、がん患者に対し、循環器の病気の治療を一緒に行うことはあまりなかった。そこで、両分野の協力関係を構築しようと昨年10月、学会の設立に至った。

 同学会理事の向井幹夫・大阪国際がんセンター主任部長は「循環器の病気を抱えるがん患者がいることはあまり知られておらず、病気が見逃されてきた可能性がある。互いに協力することで、より多くの患者を救えるようになる」と話している。

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