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【平成時代】闘う(4)病院の隠蔽体質に怒り

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【平成時代】闘う(4)病院の隠蔽体質に怒り

医療事故についての資料に目を通す永井裕之さん(千葉県浦安市の自宅で)

 1999年2月11日、千葉県浦安市の永井裕之さん(77)の妻、悦子さん(当時58歳)は、東京都立広尾病院(東京都渋谷区)で帰らぬ人となった。指の手術で入院し、10日程度で退院の予定だった。だが、手術翌日の点滴後の処置の際、誤って消毒薬が血管に注入された。

 「都立広尾病院事件」は、横浜市立大学病院で前月に起きた手術患者の取り違え事件とともに、医療事故が社会問題化するきっかけとなった。

 最愛の家族を突然失った永井さんが許せなかったのは、事故を隠そうとする病院の 隠蔽いんぺい 体質だった。あいまいな説明を繰り返す病院に不信を募らせ、怒りが増した。

 「間違って消毒薬が注入された可能性は早くから分かっていたはずだ。警察への届け出も避けたいという態度だった」

 永井さんによると、病院側から解剖への同意を求められ、承諾した。ところが、解剖後も死因について明確な説明はなかった。永井さんの再三の求めに応じ、病院が警察に届け出たのは急死の11日後だった。

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