わたしの医見
医療・健康・介護のコラム
主治医の説明なく
東京都 主婦 65
肺がんで1年近く闘病後、5月に67歳の兄が亡くなった。専門病院で放射線、抗がん剤治療に耐えた末だった。3月末に新薬に切り替えようとした際に緊急入院。従来の薬をやめたわずかな間に、脳に転移した腫瘍が増えたという。「もう出来る治療はない」と緩和ケア病院を勧められた。兄に告げたのはベテランの主治医でなく、新任の若い医師だった。新薬に希望を持った直後の“宣告”に、ぼうぜん自失の兄が忘れられない。
従来の薬をやめるリスクはきちんと説明されたのか。主治医に聞く機会はなかった。
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