本ヨミドク堂
医療・健康・介護のコラム
『認知症を堂々と生きる 終末期医療・介護の現場から』 宮本礼子、武田純子著
認知症は長生きの証し。おびえる必要はなく、堂々と生きていこうと訴える。ただ、周囲とのコミュニケーションが困難になってきた時に、どこまで本人の意思を尊重した生き方を実現できるか。実例を示しながら、認知症の高齢者の介護や
大きな反響を呼んだ「欧米に寝たきり老人はいない」(中央公論新社 2015年6月)の著者(宮本)と、ともに高齢者の終末期医療の問題に取り組んできたグループホーム施設長(武田)の共著。海外事情も豊富に紹介されており、日本の状況と比較できる。
(中央公論新社 1400円税別)