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災害時 子連れ避難は早めに

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園への迎え、連絡手段も確認

災害時 子連れ避難は早めに

VR防災体験車で疑似体験できる、市街地水害時の画像(東京消防庁提供)

 6月の大阪北部地震や7月の西日本豪雨では、交通機関が運休して会社員らが帰宅困難となったほか、土砂災害や洪水、断水により、子育て世代の生活に大きな影響が出た。災害に備え、保育園などに迎えの対応などを確認するとともに、災害時には早めの避難行動をとるようにしたい。

 ■保護者間で情報共有も

 災害で電車やバスが運休すると、多くの場合、職場から保育園や幼稚園などに子どもを迎えに行けなくなる。子育て世代に防災対策などを教えるアウトドア防災ガイドのあんどうりすさんは「あらかじめ登録しておくと、親以外の代理人の迎えを認めることもあります。手続きなどを事前に確認しておいて」と話す。

 保護者への緊急連絡手段として、ツイッターや災害用伝言板などを活用する園もある。保護者同士でLINEのグループを作り、園の対応などの情報を共有してもいい。きょうだいの預け先が異なる場合は、手のかかる下の子より先に、上の子から迎えに行くことも検討する。避難所の場所も把握しておく。

 災害を体験できる設備や施設もある。

 東京消防庁は4月、VR(仮想現実)防災体験車を導入し、親子向けなどのイベントを開いている。地震や豪雨などの災害を、映像や揺れ、水しぶきなどで疑似体験できる。防災科学技術研究所(茨城県つくば市)では、巨大地震の揺れや毎時300ミリの豪雨などを見学、体験できる。

 ■「避難準備」が目安

 西日本豪雨では避難のタイミングが問われた。夜、自宅で土砂災害に巻き込まれ、亡くなった親子もいた。

 乳幼児と一緒に歩いて避難するのには、単独で避難するより時間がかかる。自治体が出す「避難勧告」や「避難指示(緊急)」を待っていては手遅れになることがある。子育て世帯や高齢者世帯向けに早めの避難を促す「避難準備・高齢者等避難開始」の発令を、避難の目安にしよう。

 豪雨時や巨大地震の際は、崖地や急傾斜地、海岸、川から離れ、土砂災害警戒区域や浸水想定区域の外にある高台や、丈夫な建物の2階以上に逃げる。

 「洪水や津波、土砂災害など自治体のハザードマップをスマートフォンなどで見て、危険な場所や安全な避難経路を親子で把握しておいてください」とあんどうさん。国土交通省のハザードマップポータルサイトが便利だ。

 自宅で避難生活を送る人も多いが、断水するとトイレの水が流せない。レジ袋や布などで応急的に対応する方法もあるが、NPO法人日本トイレ研究所の加藤篤代表は「衛生面や廃棄の問題もある。市販の携帯トイレを活用しましょう」と話す。便器にビニール袋を取り付け、排せつ物を吸水シートや薬剤で固めるので安心だ。

 ■幼い心のケア

 大災害の後に子どもが心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症することも。熊本地震や西日本豪雨などの被災地で、子どものための心理的応急処置(PFA)を行ってきた公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(東京)によると、0~3歳児は親にしがみついて離れなくなったり、より幼い行動に戻ったりすることがあるという。

 同法人広報担当の高橋 哲子のりこ さんは「親は自宅の後片づけや生活再建に追われがち。子どもの様子を見て、話を聞くようにして」と呼びかける。子どもが落ち着ける助けをするとともに、安心して過ごせる居場所を作るようにする。

 

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