わたしの医見
医療・健康・介護のコラム
余計な薬まで処方
山口県光市 主婦 69
昨年末に風邪をひき、かかりつけ病院が休診だったので初めての病院に行った。何種類か点滴を受けてたくさんの薬をもらった。院内処方なので受付で「一度にこんなに薬を飲んで大丈夫ですか」と聞くと、受付は「はい」。だが、一向に良くならない。
正月明け、かかりつけの病院に薬全部を持参し見てもらうと、同じ効き目の薬がダブっており、アレルギーではないのにアレルギーの薬が処方されていたと言われ、怖い思いをした。二度とあの病院には行くまいと思った。
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過剰処方の問題は悩ましい問題ですが、過剰処方と断定するのも難しいものです。 診断の推定には幅があり、真面目な医師でも微妙な理学所見や画像所見の解...
過剰処方の問題は悩ましい問題ですが、過剰処方と断定するのも難しいものです。
診断の推定には幅があり、真面目な医師でも微妙な理学所見や画像所見の解釈や運用が分かれるからです。
風邪だと断定できたら栄養をつけて寝て治すのが一番とは思いますが、風邪は除外診断の結果の産物なので断定することは非常に難しく、また様々な制約条件が人間にはあります。
痛みに対する痛み止めの様な対症療法を安易に否定できない理由でもあります。
かぜ=感冒様症状をきたす疾患は山ほどあります。
その中には気管支炎や肺炎など点滴の抗菌剤治療が必要な状況はあります。
また各薬剤の多少の効能のかぶりはよくあります。
アレルギーの薬も鼻水を止めるために使う時があって、医師の流儀や患者の要求もあって色々と意見や運用が分かれます。
近所の医院同士で仲が悪くて意地悪な物言いをしたのか、ポリシーとして抗ヒスタミン剤を使わない医師だったのかわかりませんけどね。
最初の医師に関しても、上層部の意向で決められた処方を切らないと勤務上不利益を得ることもあってなかなか難しいものがあります。
いずれにせよ診断治療の戦略や内容がこのようにネットで無料で拡散される時代ですから、医師も患者もそのことをよく知っておく必要があります。
それが全ていい結果になるわけではないですが、古典的医学のみならず新しい機械や薬剤との付き合いをインターネット社会によって迫られているということです。
勿論、診療報酬の体系も問われるべきです。
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苦情受け付け
jo
こういう場合に備え、病院では苦情受け付け係のような部署を設置すべきではないか。薬の誤った処方は、命にも関わる。厚労省に設定でも良いと思う。 これ...
こういう場合に備え、病院では苦情受け付け係のような部署を設置すべきではないか。薬の誤った処方は、命にも関わる。厚労省に設定でも良いと思う。
これで、いい加減な医師に緊張感をもって仕事に当たってもらえると思う。無駄な医療支出も減るはず。病院が本当に患者のことを思うなら、反対意見は出ないはずだ。
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