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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

冷凍シューマイのかきたまスープ

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冷凍シューマイのかきたまスープ

 こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 今回は、冷凍食品を使った介護食のご紹介です。

 介護食づくりは大変……といった方へ、手軽で、硬さにも配慮された介護用のレトルトパウチの食品も多く出回るようになりました。しかし、比較的高価で普段使いをすることはやや難しい場合が多くあります。

 実は普段、私たちが使用している食品の中には、調理法を少しアレンジするだけで軟らかく食べやすくなるものもたくさんあります。特に、冷凍食品は使用する分だけ取り出せることや、普通の食事を食べている人にも使えるため冷凍庫にストックしておくと便利です。

 今回使用した冷凍シューマイは、レンジで加熱するだけでは皮が硬く、食べにくさが残ることがありますが、スープで煮含めることにより、軟らかく食べやすくなります。

 シューマイは冷蔵コーナーで購入できるものでも構いません。しかし、「タケノコたっぷり」や「しゃきしゃき食感」などと記載されているシューマイはかむ、のみ込む力の低下した方には不向きですので注意しましょう。

[作り方]

(1) ニンジンは短めの千切りにする。ホウレンソウは軟らかくゆで、1cmの長さに切っておく。卵は割り、ほぐしておく。

(2) 鍋に水とニンジンを入れ、軟らかくなるまで煮る。ニンジンが軟らかくなったら凍ったままのシューマイを入れ、5分程度、軟らかくなるまで煮る。水が少なくなっていたら適宜、水を加える。(A)で調味し、ホウレンソウも加える。

(3) (B)を混ぜ合わせて水溶き片栗粉を作り、(2)のスープにとろみをつける。

(4) とろみがついたら、よく溶きほぐした卵を細く流し入れて、ふんわりとさせる。

(5) 最後にゴマ油を回し入れ、出来上がり。

※かむ力、のみ込む力には、個人差があります。食べる機能を確認しましょう。

 (レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

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