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五味院長の「スッキリ!体臭で悩まなくなる話」

コラム

体臭を抑える食事法(下)喫煙は24時間皮膚ガス発散 無理なダイエットは「腐ったバナナ」のニオイに

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消臭困難なたばこのアセトアルデヒド

体臭を抑える食事法(下)喫煙は24時間皮膚ガス発散 無理なダイエットは「腐ったバナナ」のニオイに

 今回は体臭予防の観点から、注意したい食生活や生活習慣について説明しましょう。

 スメルハラスメントという言葉に最も当てはまるのは「たばこ臭」です。たばこに含まれるニオイ物質はアルデヒド、硫化水素、アンモニア、酢酸など多岐にわたります。アルデヒドのなかでも、特に「アセトアルデヒド」という物質には強い刺激臭がある上、活性炭などに吸着されにくく、極めて消臭困難です。口や鼻から煙とともに放出されるだけでなく、肺から血液に吸収され、汗や皮膚ガスとして24時間以上も発散されます。つまり、毎日たばこを吸う愛煙家は一日中、365日、絶え間なく臭っているということです。

 さらに、たばこを吸う人は、たばこのニオイに対して嗅覚が鈍るため、周囲の人がどの程度臭く感じているか、分からなくなります。本人にはおいしくても、嫌煙家にとっては「煙害」だけでなく「臭害」でもあるのです。自分の口臭、体臭、加齢臭などを気にするヘビースモーカーがいるとしたら、まず「たばこ臭」対策を優先すべきでしょう。最も効果的な「たばこ臭」対策とは……(言わずもがなですね)。

若年性加齢臭の原因になる油も

 次に注意することは「食用油」の取り方です。食用油は脂肪酸の仲間で、たくさんの種類があります。その中でも動脈硬化を起こしやすい悪玉のLDLコレステロールを増やすものは、メタボや生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、男性は40歳くらい、女性は更年期くらいから出る可能性がある「若年性加齢臭」の原因ともなります。

 過剰摂取に注意したい油は、動物性のラードやバターです。植物性食用油では、リノール酸(紅花、コーン、ひまわり油など)に善玉のHDLコレステロールを減少させる傾向があり、結果として悪玉のLDLコレステロールを増やすことにつながりますので、できれば控えめにしましょう。

 脂肪酸のなかには、「トランス脂肪酸」と言われるものがあります。これは非常に酸化力が強く、若年性加齢臭の直接的原因になりますので、控えたほうがよいでしょう。米国では既にトランス脂肪酸の使用は禁止されていますが、日本ではポテトチップス、ドーナツなどの揚げ菓子やマーガリンに一部使用されているようです。

 逆に、善玉のHDLコレステロールを増やす「オレイン酸」(オリーブオイル)や「αリノレン酸」(ゴマ油、シソ油、エゴマ油)などは、摂取しても問題ありません。ただし、これらの不飽和脂肪酸は古くなると酸化されやすいので、できるだけ小ビンで買って早く使いきるのがよいでしょう。

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五味常明(ごみ・つねあき)

1949年、長野県生まれ。一橋大学商学部、昭和大学医学部卒。昭和大で形成外科、多摩病院で精神科に携わった後、体臭・多汗研究所を設立。現在は、 五味クリニック 院長として、東京と大阪で診療する傍ら、流通経済大スポーツ健康科学部の客員教授も務めている。

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