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五味院長の「スッキリ!体臭で悩まなくなる話」

コラム

体臭を抑える食事法(中)飲酒後はシジミの味噌汁、汗臭対策には鍋料理、わきがはリンゴでマッサージも

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梅干しと番茶の最強コラボ

 今回は体臭を予防する具体的な食材と食事の仕方を説明しましょう。

 まず、消臭食材の王様の「梅干し」です。口臭や汗のニオイを抑えてくれる梅干しは、毎日1個は摂取したいものです。塩分を気にする人でも、梅干しの1グラム当たりの塩分はさほど多くないので、1日に1個なら心配ありません。すっぱくて苦手という人は、「 梅醤(うめしょう) 番茶」として、緑茶とコラボして飲んでみてください。

 愛用の湯飲み 茶碗(ちゃわん) に梅干しを一つ、箸でもみつぶしたところに醤油をひと垂らし、そこへ熱く煮えた番茶を注いでください。朝一番の空腹の時に飲んでいただくと、唾液が出るだけでなく、眠っていた胃腸を温めて活気を与えてくれます。夏バテやエアコンで冷えた体にも効果があります。

 また、皮膚の脂質の酸化を抑えて加齢臭などを予防する抗酸化物質の「カテキン」やビタミンCは、番茶にも煎茶と同じくらい多く含まれています。カテキンは熱いお湯で溶け出しますので、85度以上のお湯を注ぐのがコツです。飲んだ後の出がらしのお茶ガラは、捨てないでガムのようにかむとさらにカテキンが抽出され、口臭の予防にもなります。私は時々、よくかんで軟らかくなったらゴックンと飲み込みます。緑茶の食物繊維がお通じを良くし、腸内での食べ物の腐敗を防いで便臭の予防にもなります。まさに一石三鳥です。

シジミの成分が飲酒後を無臭化する

 飲酒の習慣のある人は、朝食時の「シジミの 味噌(みそ) 汁」がおすすめです。アルコールの代謝産物のアセトアルデヒドは非常に刺激臭が強く、汗や皮膚ガスとして24時間以上発散します。アセトアルデヒドや疲労臭のアンモニアは肝臓で解毒、無臭化されますが、シジミに特異的に多く含まれる「オルニチン」は肝臓の解毒・無臭化機能を高めてくれます。味噌汁の具としてシジミを摂取すると二日酔いの予防だけでなく、アセトアルデヒド臭やアンモニア臭の予防にもなります。

 さらに、味噌に含まれる大豆の「イソフラボン」には抗酸化作用があり、発酵した味噌は腸内環境も整えてくれますから、これも一石三鳥です。

 腸のニオイ物質を排出してくれる「水溶性食物繊維」を含むワカメなどの海藻は、味噌汁の具にもおすすめですが、黒酢とあえて「ワカメ酢」「モズク酢」としていただくと「腸内体臭」と「体内体臭」の両方に効果的です。ワカメなどの食物繊維は、腸内のニオイ物質が発酵、腐敗するのを防ぎ、黒酢の「クエン酸」は、クリーンな有酸素系のエネルギー代謝をさかんにして、ミドル脂臭のもとになる乳酸の産生を抑えます。

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五味常明(ごみ・つねあき)

1949年、長野県生まれ。一橋大学商学部、昭和大学医学部卒。昭和大で形成外科、多摩病院で精神科に携わった後、体臭・多汗研究所を設立。現在は、 五味クリニック 院長として、東京と大阪で診療する傍ら、流通経済大スポーツ健康科学部の客員教授も務めている。

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